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Discovery-「日本再生」に向けた大学院留学のススメ

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アメリカの大学は、社会、経済、宗教、政治などから影響を受けている社会的存在である。

初期のアメリカの大学は、イギリスの大学方式をモデルにした形での、教会などの宗教的な組織の聖職者の教育、また限られたエリート階級への教育としての存在であった。ハーバードやイェール大学などのもっとも古い大学はもともとはキリスト教系の私立大学である。

その後、アメリカ南北戦争(1861~65)の頃から、その役割が少しずつ拡大する。

南北戦争の頃から、アメリカが合衆国が、国として安定し、発展していくことが課題となったので、州政府を中心に産業と経済の発展のために、大学が活用されることになる。

具体的には、州が大学教育を支援することで、地域の人たちに高等教育の機会を広げ、教育を受けた人たちが、社会で労働力として産業を振興し、経済を発展させることが目的とされた。

そのために、1962年にMorril法によって、Land Glant Collegesと呼ばれる大学が多く設立された。Land Grantとは、州の土地を与えて大学を設立し、特に農業や、工業などの分野での教育を、これまでのエリート層だけではなく、労働者階級にも門戸をひろげて行うような大学である。特にこれらの実際の生活と深く結び付いている分野の教育は、ヨーロッパや、それまでのアメリカでも典型的な大学教育の分野とはみなされていなかったが、この大学のおかげで、労働者階級からの高等教育を受ける機会への要求が高まっていった。


このように、国の発展のために大学を活用するという考え方は、ドイツ研究大学をモデルにしている。ドイツでは、大学院教育や研究を通じて、知の創造を行うことで国の発展に貢献しようとしていた。

特に、科学や、工業分野についての発展を通じ、国の経済力を安定させるというドイツの大学のモデルは、アメリカや日本でも取り入れられた。

1920年ごろには、アメリカではこれらのLand Glant Collegesへは、地域の科学や工業分野の発展だけではなく、貧困、都市化、経済格差、新しい移民、人種問題、などの社会問題に対しての解決策を見出して行く場所としての役割も期待されるようになってきた。


最近は、日本の教育研究費が削減をされているが、それは日本の将来の国力を揺るがす重大な事態である。もちろん無駄なところは省かなくてはいけないが、教育が将来の日本の産業を担う労働力を育て、また知の創造によって新しい価値を生み出していくための未来への重要な投資であることを忘れてはいけない。

大学は、市場経済とは同じ理論で動いておらず、今すぐに役に立つかはわからない知識を追求できる聖域として、人々の生活の向上に長期的に役に立っていかなくてはいけないということが、アメリカの大学院の教育でも強調されている。教育の大切さを強く認識し、教育に対しての重要性の認識と、投資を惜しまない姿勢で臨むアメリカの大学や社会から見習うことがあるのではないかと感じている。
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プロフィール

Yukiko

Author:Yukiko
2008年秋よりミネソタ大学大学院教育心理学専攻修士課程に留学、修了しました。2010年秋からはボストンカレッジで高等教育専攻の博士課程へ進学、研究継続中です。
英語では、留学5年目に入りましたが、まだまだ間違いを恐れたり、会話の速さについていけず、また、日本人的価値観により、アピール不足に苦しんでいますが、そんな課題を乗り越えるべく、どうにかサバイバルしていきます。

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